戦争をテーマにした作品
朝の情報バラエティ番組「とくダネ!」(フジテレビ系)を何気なく見ていたら、そのなかのワンコーナーで終戦記念日にちなんだレポートをやっていた。
それは、この夏、第二次世界大戦をテーマとした日系米人監督による二つのドキュメンタリー作品が上映されているという話題を皮切りに、二人の元米軍兵士が同世代の敵国軍人であった元特攻兵に会いに行く様子をレポートしたもの。
そのうちのひとりは、自分の体験もさることながら、捕虜になった従兄弟が精神を病んだ末に自殺を図ったという事実によって日本へのわだかまりを長い間抱え続けていたという。
特攻兵が出撃のときに歌ったという『故郷』に涙し、「彼らも同じ人間だったんだ」握手を交わす。
ちゃらちゃらした話題が多い朝のワイドショーの枠で、ほんの10数分とはいえ、いい企画だったと思う。
しかし、あまりにも時間が短すぎ、内容が浅すぎるのが残念だ。
興味のある人は、これらの映画を見てください、と言われても劇場まで足を運べる人はどれだけいることか。
『ヒロシマナガサキ』
『TOKKO 特攻』
戦争を防ぐ(なくす)ことへの取り組みは、あらゆる戦場が自分たちの生活空間と繋がっているという事実に対する想像力と認識だ。
そうでないと、結局は「勝てば官軍」的な、矮小な平和論の域を出ることができない。
戦場をリアルに実感する。
これは言葉で言うのは簡単だが、実行することは相当に難しい。
“戦場の実感”など、日常生活に持ち込んでしまったら、生きることさえ苦しくなるかもしれないから。
戦場の悲惨さという事実から逃げず、溺れず、突き放さず。
見る者にそのイマジネーションを喚起させる
戦争をテーマとした作品の質を決定するのは、目を背けたくなる現実への距離感だ。
上記2作品は未見だが、ぜひ見たいと思う。
昨年見た『蟻の兵隊』や最近DVDで見た『ホテルルワンダ』『ロード・オブ・ウォー』なども、そういう意味でいい作品だ。


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